
人材採用に使える助成金
ベテラン社員の中途採用
人材不足の中、企業の人材採用がますます難しい時代となっています。
このような採用難の中で、中高齢者スタッフの採用は一つと有望な選択となりえます。
転職についていえば、昔は35歳限界説と言われることも多かったのですが、最近では45歳以上の年齢でも転職もありえる時代になっています。
企業としても実力のある人材を採用するチャンスと言えるでしょう。当記事では、45歳以上の人を雇用したときに使える助成金制度を説明します。
中途採用等支援助成金とは
いわゆる「中途採用拡大コース」には次の二種類があります。
- 中途採用率の拡大
- 45歳以上の初採用
上記の2種類のうち、45歳初採用が比較をして使いやすいでしょう。過去に45歳以上の人を中途採用したことがない会社が対象となる点に要注意です。
この場合、中途採用計画(1年以内の期間を定める)を作成し、計画書の申請をしておきます。
その後会社として初めての雇い入れ時に45歳以上の人を1名以上雇用すると60万円、該当の人が60歳以上の人であれば70万円の助成金を受給することができます。何名採用しても良いのですが、2名以上雇用しても助成金額の増額はありません。
支給の要件と注意点
- 過去に45歳以上の労働者を中途採用していないこと
- 期間を定めていなくてもパートタイマー労働者は対象になりません。先ほど出てきた中途採用計画の期間中に45歳以上の人を期間の定めのない正社員等で採用する必要があります。
- 助成金が支給決定されるまでに対象の社員が退職してしまうと支給されません。
- 申請できるのは1事業所で1回
- 助成額は大企業と中小企業で同額
中高年齢スタッフの採用で活用
当該助成金は特定求職者雇用開発助成金のようにハローワークからの紹介に限定されませんし、比較的若者向け助成金が多い中、中高齢者の採用時に使える助成金です。
ちょうど45歳以上あたりで会社のメインを担うような人材をこれから増やしたい、若い人もいいけれど、経験値や安定感のある中高齢者を採用したい、といったときにお勧めです。
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